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あると思っていたものが急になくなるということは

こんなにうろたえるものなのね

こんなに辛いことなのね


プリンスのいない世界

彼がこの世にいる時 そんな恐ろしいこと 考えたくはなかったが

逃げられない真っ黒な闇みたいなその姿は

時々私の心にチラッとよぎっていた


あまりに怖くて

しっかり見つめたことはなかった こんな感情 感覚

それは

こんなにも こんなにも身が切られるような恐ろしく言葉にしにくいほど辛いものだったんだ



いきなり 心の準備ができないまま奪われるということ


心の準備ができてたら納得しきれてたかと言われると

そこはちょっとはっきりは分からない


こんなひどいこと 体験したことないから


プリンスはこんなにも私の中に 私の人生に入り込み 私の人生そのものになっていたのか

分かってるつもりだった こりゃ相当だなって


それでも この地獄は想像を超えてる



馴染みの風景を見たとき必ず思い知らされる

ここに以前来たときにはまだプリンスはいたのに と


去年の夏にはいた人が

たった数ヶ月前にはいた人が

いないということ


色も匂いも音も味も なにもかもがなくなったあの瞬間

意味のあったものが意味がなくなる瞬間と感覚



今は距離を走れば走るほどに辛い

どこかあてもなく早く遠くに走るほどに

むなしさに涙が溢れる



どこまで走っても どんなに距離をのばしても

あなたに届かない

どの道もどの方法も 届かないから

あなたにも ましてやどこにも続いていないから



遠くの入道雲の向こうを見つめる

夕暮れの青と紫と朱が綺麗に重なり合った広い空を見つめる

夜に輝く美しくシェイプする月を見上げる


眼を凝らす



プリンスは


どこへ行っちゃったんだろう





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