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夕方 もう夜に近い方の夕方

冷たい空気 冬のミネアポリスはこんな感じかな 

寒い寒いと薄暗くせまい階段をくるくる登っていると

上からカチャカチャという音とともに

女のコが降りてきた



女のコといっても

少女でもなく成熟したレディーでもない

ちょうどその中間といった感じの

多感な時期のお嬢さん



その女のコは

ライダースジャケットにフワフワのレーシーなシフォンのダークカラーのスカートを履いていた



髪はポニテ気味で

足元は黒のヒールの高いブーツだった



ローティーンの垢抜けない感じでもなく

洗練されすぎたハイティーン

もしくは20代のお姉さまのハイセンスさも感じない

そんな感じの

それはそれはかなり気合の入った

女のコの一張羅



カチャカチャ鳴っていたのは

ライダースの金具か

ブーツの金具か

そこらへんから鳴っててんな と



そんな彼女と薄暗く狭い階段ですれ違った

そこはまるでミネアポリスのファーストアベニューの裏口の階段みたい




黒いライダースや黒のブーツのハードさと

フワフワのレーシーな透けるロマンティックなスカートと

ゆるゆると揺れるポニテの毛束が

ふぁっとエスむらに感じられた



ああ この感じは まるでパープルレイン‥‥



映画パープルレインの世界

パープルレインの音楽の世界

あの84年のプリンスの世界




レーシーで

カチャカチャ鳴って

ふんわり透けていて

ハードな革の匂いがして

どこか重苦しくてどこか軽やかで

暗い闇のような紫と遠くほのめく黄色いライトと



キュートなポニテの女のコが

せいぜい世界に対していきがって

階段をカツカツいわせて闊歩する



夕方の時間から外に向かって階段を降りてきた彼女は

夜に向かってお出かけだ

静かな興奮が伝わってくるよう

うん 興奮してたかどうかはまあエスむらの勝手な妄想だけどね



彼女はとてもピュアで

色が白くキラキラして

闘争的だ

戦闘態勢だ



彼女はエスむらとすれ違うとき

ニコと笑いもせず けれど育ちのよい小さな会釈をしてくれた



わあ


パープルレインだ





どんな瞬間にもプリンスの世界は立ち現れ


不意をついて出現する








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コメント 1

-  2017, 03. 10 (Fri) 11:55

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