巨大すぎる贈り物

そこにあったのは「敬意」
ここはプリンスブログなので プリンスに特化し プリンスファン視点での記事を書きます
プリンスというフィルターを通して見た私の世界
てかそれしか出来へん
こんな機会はもう二度と訪れないから ちゃんと記しておこう
どんな瞬間だって どんな体験だって 二度とは同じことは繰り返されない
その場にいて体験してる真っ最中や過ぎ去るその瞬間は ここにいれそうな気がするし そこに戻れる気がするねん
でもそれは全くの間違いで
あの瞬間 あの時あの場所(今度は小田和正が出てきました)は絶対同じところにはとどまらず(マジ平家物語)
全ては そう全ては砂時計の砂のようにサラサラとすり抜けていくのです
あの時自分の中で起きた感情 起こった出来事 見たもの聞いたもの 匂いや空気感
それは そのときだけ その瞬間だけなのだ
てことで 散りばらのあちこち穴ポコの散文ですが進めます
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|レツクレの断片
なんと恐ろしいこと
日が経つにつれ恐ろしさが増す
本当にアレは羽生さんが無理を通してくれはったヤツやった
リクエストコーナーの数秒間のレツクレ
皆さんのツイートを読めば読むほどに思い知り恐ろしくなる
それに
まず何よりこの目でその場で体験した私がそれをよく知っている
見たのだ
だってその場にいたのだから
初日の話は森の皆さんのツイートにより経過を知っていた
その内容だけでも羽生さんのプリンスへの愛と感謝を感じる出来事であったが
恐ろしさに拍車をかけるのがその次の 私が観に行かせてもらった第2日目 11月5日の出来事
翌日2日目 その当日リクエストタイムでは私はこの目で会場のバングルの色を見ていたからな
演じてほしい作品の色が選べるバングルが入場者全員に用意されており
自分が見たい演目の色をかざせば 会場を見渡した羽生さんがどの作品を演るか判断する というもの
絶対に青が多かった
確かに紫もあったけど 紫って案外目立たん色やなアレは なんて思いながら いやそれでも青が多いな おっしゃる通り緑もあるね でもまあ今日は青色決定なんだなうむうむ…
って眺めてたんだよ 全然了解してたんだよ
だって会場青色やったやんか
今日はさすがにレツクレはないな んなもん みなさんのツイートや初日に演じてくれた羽生さんのその気持ちだけで十分 と
会場のバングルの輝きを見て「綺麗」と言いつつもなかなか決定しない羽生さん
彼はうんうんと言いながら
「でもレツクレやりたいんだよな」とマイク越しにボソッと静かに小さく呟いてくれはって
(正しい言い回しは忘れたけど 羽生さんはあの曲を「レツクレ」と呼んではったなホンマなんと言うことだ!)
うわわわ何と言うことを と思いながら私は恐る恐るソレを聞いていた
でもやりたいんだよな? だって?
天井桟敷でひとりゾクゾクと言うかヒヤヒヤしたよ マジで
これは この人は マジで ゴリ押しする
とゾクゾクした
前日からの流れを知っていたから ホンマに怖かった
なんということ なんと恐れ多いこと!
この人 レツクレ無理矢理おしてくれてはるぞ?
どうしてもねじ込んでくれる気やぞ
と
無理言ってごめんねスタッフさん
とちゃんと謝る羽生さんは
スピンは疲れるからパス的なことをおっしゃった
あーもーどんな形でもいい
というかこっちがああだこうだリクエストできるわけがない
これこそが 幻のレッツゴークレイジーだ
そしてほんの数秒のレツクレのあと 別のリクエストを続けて滑るのを見た
滑り終わって はあはあ言いながらえへへだかうふふだか笑わはるのを聞いて
ホンマに急に無理くりねじ込んでくれはったんや
と泣きそうになった
スタッフにも無理を言っちゃった 僕のわがまま通しちゃった的な なんという優しい笑い
ホンマにやりよった
無理くりねじ込んでくれたんだ
同じリクエスト曲を連日受けつけるわけがない
しかも目視で全然紫以外の色の方が多い 絶対紫じゃない
しかも生放送のTVカメラが入っているという日で 時間はきっかり制限があるはずだ
どう考えたって 今日はレツクレはない
はずだった
羽生さんが ほんの数十秒であろうとプログラム想定外のプリンスのレッツゴークレイジーを滑りたいと思いやってくれたということ
そのガチさ ナマ感 彼自身の意思が通っている 通すという今回のプロローグという企画の本質とか全体像とか概念が伝わり
ぞぞぞとした
なんて人なんだ
なんてこった
ほんと なんてこっただよ
そんなこんなを みんなのツイートがさらに気付かせてくれる
記憶を思い出させてくれる
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物事の本質が見えてくるのって ほんとにあとからだ
そういうものなんだと 私はいっぱい経験してきたじゃないか
プリンスの本質も 浴びてる当初は分からなかった
いや いまもこれからもちぃとも分からないだろうけど
分かっていなかった とそういうことがよく分かるもの
彼がいなくなってから何年もたってからジワジワ見え出してくるという
だから私はブログを続けてるんだけれども
記録するのは 記憶どころか感情のため
感情はなまもの
そのとき感じた気持ちはその時しか残らないから私は書いている
感動体験だけじゃなく
どんな体験でもだ
大事なことや逃しちゃならない記憶や感情があとからその姿をあらわしてくる
今回のことに限らず 事のおこったあと どれだけのことを悔みどれだけ感謝してきたことだろう
みんなのツイートをみて気付いていく
ああ だから私は初日の様子を教えくださいと思ってんな
羽生結弦氏の昨日のプリンスのレツクレのトークのくだり
— エスむら (@esumurablog) November 5, 2022
聞かれたみなさんからのレポートが欲しい泣
ブログのコメントにでも書いて欲しい大泣
パーツを合わせてパズルみたいに組み合わせたい
老後お茶タイムの楽しみにするから#プロローグ#羽生結弦#レツクレ
パズルのパーツを集めて組み合わせていく
そうしないと全体像が大きすぎて私には瞬時把握できない
自分の記憶や思いなんておぼつかない上に 表出するのに時間がかかるから
私は遅い
いや 私の遅いのは事実だけど 真実は遅れてやってくる としておこうか
パズルのパーツには 私もバングル紫にしましたとか私のことを思って涙して下さった方の姿がいっぱいで
なんという空間に私はいたんだろうと 思い返してゾクゾクする
感謝とか感動とかの言葉じゃ追いつかない どう言ったらええねん!
こんな気持ちたちが天に昇らないとは思いたくない
パーツを寄せ集めて 泣きながら眺める
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ここからはプリンスに特化してないプロローグの記憶などを
|記憶の断片
横浜のぴあアリーナの座席
取ろうと思ったチケットは迷いなくA席一択だった
お金がないからではない(ないけど)
全貌を俯瞰して見たいのと
渦の真ん中に私は行くべきではないと思ったから
そこは羽生の森の皆さんのもの
倍率 きっとエゲツない
でも今回はナマで見てみたい
羽生の森へそっと顔を出したい欲望と畏れがせめぎ合う
我がの欲望欲求わがままと 恐れ多いのと初めっから近くで見たら死ぬわと言う正しい危機察知能力で まあいろいろあっての私はA席一択だった
A席という一番リーズナブルな席とは言え交通費等トータルで考えると一大イベント
でもね プロローグがあると分かった時 取ろうと思った時 費用のことはこれっぽっちも考えへんかったで
お金ないくせに
プリンス貧乏なくせに
これや!と思ったものにはお金とか関係ないねんな プリンスな
Money don’t matter tonight やでホンマに
今回のプロローグ 無で行ったんだよね
なにも調べずなにも知らず 無の状態で
皆さんのツイートやなんやらである程度の情報は入っていたが 時系列などバラバラだった
それが良かったんだろうと思う
彼の歴史もざっくりながら当日分かった
そのように演出され構成されてたからね
都度印象的な映像や音楽が流れる
そのモニターの後ろに羽生さん本人がスタンバイしているってことがまた不思議でならない
映像でも音楽でもグッときて涙を堪えてたら
本人が氷上にすーっとあらわれてくるんだ
なんちゅう演出
たまらない
まず 6分間練習からのSEIMEIというオリンピックの追体験だ
オリンピック 現地に見に行かれた方もいるだろう
が恐らく私のようなTV観戦者がほとんどであると思われる
もしかしたら都合でリアタイで見れなかった人もいるかもしれん
そんな人々が あのプロローグの舞台の最初の瞬間で
オリンピックを共に追体験したのだ
緊張感まで演出してしまえるなんてな
それがメロドラマにもならず嘘臭くもならないのは
彼が何年もかけて血と汗を滲ませて 命をかけて作り上げた作品であり 自分のずっと見せたいと思ってきた姿だったからだろう
それを 追体験させてもらえるとは
ひりつく緊張感まで本物だ
さあ 見てくれ
これが俺が命をかけてやってきたことだ
と
プロローグの全ての作品が言っていた
彼は切り売りのショービズの人にはならないだろう
プロだろうがアマだろうが 羽生結弦はストイックなアスリートだ
プリンスが生涯ただのストイックなミュージシャンであろうとしたようにね
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|いい朝を迎えるということ
あー翌日になったらガッカリするんかなー?
夢がとけてしまった って
みんな言うじゃないか
大きな喜びの後の虚無
祭りの後の虚しさ的なアレ
あの虚無 それは昔何度か味わったので経験として知っている
プリンスのライブの後だ
ライブに行けることになり その日まで指折り数えて準備をし気持ちを持っていく
当日の熱狂
その後の虚無
さあ これからどうやってこの虚無を埋めて日々を過ごしていけばいいんだろうか
けど知っているねん
この虚無を埋められるのはプリンス本人だけだと
プリンスの次のライブまで その期待だけで日々をしのぐねん
ライブだったりアルバムだったりシングルだったりニュースだったり
プリンスの虚無はプリンスで埋めるしかなかった
そう そんなもんだ
知ってる
羽生さんの虚無は羽生さんでしか埋まらないことを ファンの皆さんは身をもって知っている
もちろん 本人以外の日々の小さな期待や希望 喜びとか楽しみとかでなんとか食いつないでいくのだが
それでも 私たちプリンスファンもしばらく待っていれば本人からの供給があったのだ
本人からの供給がなくなったんだよな あの日を境に
何年空いてもいい
プリンスの最後の来日なんて2002年だったから 余裕で10年も空いていた
そんなのプリンスにしたら珍しくて(結構毎年レベルで来日してくれてたからね)
セールスの主体とか日本では稼げないとかビジネス的ないろんな要因があったし
それでも
何年会えなくても 彼はいたから この世界に この地球に
それさえ分かっていれば日常をなんなく過ごしていけたんだよ
朝はちゃんとやってくる って
そしてプロローグの祭のあと
いつもの風景をいつものように眺める日常に戻る
プリンスがいたころから知っている祭のあとの虚無と同じようなあの感覚に陥るんかなーと構えていたが
しかし
翌朝の虚無はなかった 幸せと喜びしかなかった
茫然自失とはしていたけど 虚無ではなかった
だって彼は 羽生さんはいる この世にいる
虚無を感じなかったのは 私は本当の虚しい朝を知っているからだ 知ってしまったからだな
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マイクを持って観客に語りかけてくれはった羽生さん
最後の最後にマイクを置き
肉声で叫んだ
ありがとうございました!
そのあとの観客の感嘆したかのようなぼわっとわきたつ笑い声と ゆるんだほっこり優しいため息 直後の大きな拍手
羽生結弦さんは愛されてる 愛されてるよ
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まだ全然まとまってないが プリンスフィルターを通したプロローグ数日後の今しかない気持ちは残した
めっちゃ半端やけど
私がプリンスを語る時 どうしても涙がにじむものになる
しかしその先には 羽生結弦さんがちゃんといた
羽生さん 本当にどうもありがとう
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